2024/09/11 13:23
真田紐。その美しさに隠された暗号
真田紐は、単なる組み紐ではなく伝統的な日本の着物と同じ織物で、千利休によって茶道にも取り入れられました。
日本の茶道の祖とも言える千利休は、心の豊かさを重んじる茶道の美意識と哲学である“侘び寂び”や“おもてなし”のスタイルを確立し大成した茶人で、彼によって茶道具をしまう木箱の紐として用いられた真田紐のその複雑な色と模様は、かつて一種の秘密の暗号のような役割を果たし、箱の中身が本物かどうかを瞬時に判断することができたそうです。
やがて、茶道の各流派や陶芸家によって家紋のように用いられるようになり、それを証明する“約束紐”と呼ばれる伝統が生まれました。また、真田紐の結び方も流派によって異なり、それぞれのスタイルは限られた人だけが知る秘密として450年ものあいだ受け継がれてきたのです。
木箱の秘密
贈り物を木箱に入れる日本の文化は、贈り主の身の汚れや外界の悪疫からその品物を隔てる意味があり、これはその贈り物が神仏に供えるものであったことに由来します。
たんにモノが壊れないように運ぶためや、見栄えをよくするため等さまざまな理由からわたしたちはモノを箱に入れますが、相手を敬う気持ちを一緒に箱に込めて渡すという、礼節の心の表れでもあります。
だから“お米から生まれたキャンドル”は、真心と一緒に木箱に入れてお客様にお届けします。